■ semblant?unlike?well assorted pair!! ■
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「似てますかねぇ・・?」
寮の渋沢の部屋で肩を寄せ合って、別々の雑誌に目を通していた二人に会話はなかった。
会話なんかなくても、側にいるだけで構わなかったし。
しかし、ふと思い出した出来事に将はページを繰りながら呟いた。
「え?」
顔を上げて将を見たが、目が合うことはなく、渋沢はまた雑誌に視線を落とした。
そのまま会話を続ける。
「言われたんですよ。似てるって」
「誰に?」
「シゲさんとかに」
「誰と誰が?」
「僕と克朗さん」
「ふぅん・・・?」
「似てないですよねぇ」
「どうかな?」
「似てませんよ」
ペラリとページをめくる音と、二人の声しかここにはない。
「何て言ってたの?」
「え?」
「何処が似てるって?」
「もちろん性格が」
「あぁ」
「あと、トモユキにも言われました。不破君は笑顔が同じだって」
「・・どうだろうね?」
「でも、先輩みたいに人を引っ張っていくタイプじゃないですよ、僕」
「そうかな?俺とは別かもしれないけど、将も人を引っ張っていくタイプだと思うけどね」
「そうですか?」
「うん」
「あと、先輩落ち着きがあるし・・・」
「そうでもないよ。将の前では特に」
「・・・・それから、大人っぽいし・・・」
少し恥ずかしくてちょっとだけ顔を赤らめて、将は話を続ける。
「それは違うって、将が一番知ってるだろう?」
「・・うん」
「でも、まぁ、似てないと思うけどね。根本的には、将のが大人だし」
「それに、克朗さん意地悪ですもん。嘘ばっかり吐くし・・・」
「心外だなぁ」
「僕は大人じゃないですけど、甘えっ子な克朗さん好きです」
間。
さらりとこういう風に言える将に渋沢は、あぁ、きっとこの子には一生敵わないに違いないと思った。
意地悪はせめてもの報復。
君には勝てっこないのだから、少しくらいは・・・。
「あぁ。でもほら、夫婦は似てくるっていうな」
言われて将は顔を上げて目をまん丸くし渋沢を見た。
しかし、渋沢はまだ雑誌に目を落としたままだ。
「だから、俺達も似てきたのかもしれないよ。将も言うようになったし」
顔は雑誌に向けたまま、ちらり、と将を見て笑う。
イタズラを成功させた大きな子供はニッコリ満面の笑みを浮かばせる。
それを見て将は拗ねたように口を少し尖らせた。
この人は何もかもわかっているんだ・・・。
「・・・まだ克朗さんには負けます」
「そうかな?」
「そうです」
「もっと一緒にいれば、どんどん似てくるかもしれない」
「100万年ぐらいですか?」
悔しくてちょっと意地悪く大げさに言う。
しかし、やはり渋沢はニコリと笑った。
将はこの人にはきっと100万年経っても敵わないんだろうと思った。
「化石になるまでかい?それもいいね。そうすると、骨だけになるから少しは外見も似てくるだろうね」
「そうですね」
「明日のことはわからないけど。君と一緒にいたいと思ってるよ」
「思ってる・・ですか?」
何かを含ませた言い方に将が首を傾げる。
「そう。断言できないからね。未来のことは」
「じゃあ、克朗さんに飽きられないようにいつも努力してます」
「俺も君に捨てられないよう、精進するよ」
「やっぱり・・似てるのかな?」
「どうだろう?・・・でも、俺は君が誰か他の奴の所へ行ってしまったら何をするかわからないよ」
「やっぱり似てるかもしれないです。・・僕も克朗さんを誰かに取られちゃったら・・・・してしまうかも・・」
最後の肝心なところだけ小さく言って渋沢を見つめた。
「うん?」
「秘密です」
「じゃあ、聞かなかったことにしておこう」
「聞こえてるんじゃないですか」
「そうだね。似てるかもしれない」
ばさり。
と、雑誌が床に落ちた。
「キスしてもいいですか?」
「断らずとも」
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話に脈略がなさ過ぎて、分裂症みたいに・・・あわわ。
キャラが全然違う・・。偽物度MAX・・・精進したい・・・。
タイトルは「似てる?似てない?似たもの夫婦!!」と言う意味です。
ぎゃ!ダサ!
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